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きみの手を引いて:番外編12

  

 

 R-18BL小説です。18歳未満の方、BLに嫌悪感を持たれる方はご遠慮下さい

 

 第12話

 

  
「……はっ…は……っはあ……っ」
 上に乗っかったオレの汗ばんだ身体を、臣のものが貫いていた。
 ベッドが軋む音が耳障りで。早く終わって欲しいのに、臣はうっすら笑みを浮かべた余裕の表情を崩さない。

 臣の手がオレの身体を這って、その指が赤く立ち上がった胸の突起をきゅっと摘む。
「んっ……!」
 声を、上げないように我慢する。

 けれど身体が勝手に反応するのは止めようがない。びくびくと背筋を震わせながら臣のものを締め付けてしまう。
「こうされると、イイか?」
「……ダレ、がっ……イイわけあるか……っ」
 うっすらと涙が溜まった目で、霞んで見える臣のいやらしい笑みを睨み付けた。

  
 

 ─── なんでオレが絶対イヤだと思ってたキジョウイなんかで臣にご奉仕させられてるかというと。
『明日も来る? ハル、……僕も来るね』
 ナオと約束したからだ。ヘヴンで会おうって。

 そして明日、ヘヴンでナオと会うときに臣はいらない。臣と同伴なんか二度とごめんだ。
 ひとりで、ヘヴンに行って遊ぶ。
 
 その為には金が必要だった。所持金が全くないわけじゃなかったけど、ヘヴンはアルコールを出す店らしく、料金設定が高い。ソフトドリンクでさえも、だ。
 
 だから臣に「快気祝い寄越せ」とベッドに連れ込まれたとき、金を要求した。─── 騎上位するから金くれ、とそのまま言った。
 オレのスウェットを剥ぎかけてた臣はちょっと驚いたみたいだったけど、すぐに片方だけ口の端を上げるひとの悪い笑みを見せて「満足させてみろ」とのたまった。

  

 ……で、今現在、オレは。
「もうっ……いつまで頑張ってんだよっ……」
 強がりに見せかけた泣き言を漏らしていた。

「……気持ちイイだろ……? さっさとイけよ……っ」
 オレが突っ込んでるみたいだけど、実際は逆だ。突っ込んでる奴はオレの下でさっきから余裕の笑みを浮かべてる。

 口にするのはエロいことばっかりだ。
「ローション使って自分で自分の身体、開いたの初めてか?」
「……言うなっバカヤロー……っ」
 思い出して顔が熱くなる。

 中途半端に身体をイジられて、ローションのチューブ渡された。それで自分で入るようにしてみろ、と……言われて。
 臣の目の前で足を開いた。屹立して先端から滴を垂らしているものが揺れている。その先の双丘の間にローションにまみれた自分の指を伸ばして……。

 死ぬほど恥ずかしかった。くちゅくちゅという音も、思わず上げてしまう声も、どんどん滴を垂らしてしまうそれも。

 あんまり恥ずかしくて閉じた足を臣は無理やりこじ開けて、オレが自分の指でそこを解すのを観賞した挙句、その場所に……舌を這わせた。
 オレが自分の指を埋め込んでるそこを。指を、その境目を、……舐めた。そんなことされるのイヤなのに、気持ちよくてへんな声が出て、涙が滲む。

 それから臣の上に乗せられて。─── オレは自分から臣のものを、自分で開いたそこに押しつけた。
「ああ……っん、ふ…あ、あっ……」
 鼻に抜ける甘い声を止める余裕はなかった。身体を穿つその質量に、なんとか慣れようと力を抜く。

 納めた時には息も絶え絶えで汗に濡れ、それでも臣を満足させようとしてるのに。
「……まだ、かよ……っ……いい加減にしろっ……」
「なんだ、もう降参か?」
 揶揄の混じった言葉に頭を横に振る。金が欲しい。降参するわけにはいかない。
 
 臣と身体をくっつけるのがイヤで、オレはほとんど垂直に上体を起こしていた。ベッドに膝をついた姿勢のせいで太ももの内側が攣りそうだ。少し足の力を抜いて臣に体重をかけたら。
「っあ、あっあっ、や……っ」
 奥まで、侵入してくる。臣はわざと腰を揺らせてオレにヤラしい声を上げさせた。

 じわりと浮かんでくる涙をこぼさないように我慢する。泣くな。みっともない。
 こんなの、なんてことない。……あのひとに触られたりするより、全然マシ。全然ヘーキ。
「何考えてる」

 眇めた臣の目がオレを射抜く。
「……あんたのことしか考えてない」
「うそつけ」

 胸を弄っていた臣の手が逸れて、半勃ち状態のオレのものを包み込む。それを扱かれながら後ろを突き上げられた。
「あああ……っ!」

 なにも考えられない。内側を掻きまわされる感覚に快楽が伴い、さらに前からの刺激を与えられ、身体が耐えられない。
 無意識に臣の上に突っ伏し、すがり付いていた。
 
「……もお……っや……」
「気持ちいいか?」
「………」
 判ってるくせに、臣は意地悪だ。
 涙目で、それでも睨みつけたオレの濡れた前髪を、臣の指がかき上げた。
 
「真っ最中に何考えてんだ、ああ? いい度胸じゃねーか」
「ちが……なにも考えてな……」
 横に振った頭を捉えられて、キスされる。乱暴なそれにも身体は反応して臣のものを締め付けながら勝手に腰が揺れた。

「思い出してんじゃねーよバーカ。忘れろ。今、俺を愉しませることだけ考えろ」
 臣は、オレがあのひとのこと考えたのを判ってた。その上で、無理やり快楽を与えてなにも考えらんなくした。
 ヤってる最中に他の奴のこと考えてんのが気に食わなかったのか、……オレのひどい記憶を忘れさせようとしたのか、判んねーけど、……。

「……やっぱオレ、あんたのこと大っ嫌いだ……」
 優しくなんてしなくていい。あの時のこと思い出して辛くてたまんないオレを強姦したらいい。
 「忘れろ」なんて心の中に踏み込まれるほうがもっとずっと嫌だ。誰の手も借りない、忘れるかどうかはオレが決めるんだ。

 精一杯力を込めたオレの目を覗き込んで、臣は喉の奥で笑った。
「そうでなきゃ面白くない。契約した甲斐があるってもんだ」
「……うっせ、必ずイかせてや……!?」
 言いも果てず、身体の位置を入れ替えられた。つまり、オレが下になった。

「イかせてもらおうじゃねーか」
 覆い被さってくる臣の手に、唇に、貪られる。何度も内側のあの場所を臣のものが掠めた。

「ああっあ……っ、んっ……やあっ……やだ……っあ、ん……っ」
「エロい声」
 臣の背中に手を回し、その身体にしがみ付いたオレは、自分の声を認めたくなくて分厚い肩に額を押し付けたまま首を横に振る。

 ぐい、と突き上げられた。
「!! あああっ!」
 涙が溢れる。─── 突然の刺激に射精してしまった。
 
 顔が真っ赤になるのが判った。臣をイかせるはずだったのに、こんな……。
 悔しくて、恥ずかしくてたまらない。
「……あんっ……あんたが悪いんだからなっ……ひっく、き、キジョウイするって言ったのに、……お、オレだって、ひっく、……ガマンしたかったのに……っ」

 しゃくり上げながら臣を詰る。こないだの時と一緒だ。臣はいつでもオレをいいように蹂躙して、辱める。……それを嫌がってない自分が、何より嫌だ。

「……臣のバカヤロー……大嫌いだ……っ」
「そりゃ結構」
 臣はしれっと言って後始末をしてくれる。ちきしょう、怒れよ。

 最初んときもそうだったけど、臣はオレがどんなに理不尽なことを言っても、怒らない。全然揺れない。オレに好かれようと嫌われようと、そんなことどうだっていいって態度。
 
 臣が怒ることってあるんだろうか。例えば、本気になって我を忘れてなりふり構わず、とか。
 ……ありえない、とその想像を却下する。

「……イかせてくれんだろ。最後まで付き合えよ」
 言葉と共に口付けた臣は動きを再開する。
 それから数十分、オレは臣のことだけ考えるように……させられた。

  

  

     

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コメント

読み終わりましたぁ♪♪
ちょっと強がってるハルくん好きです(∩∀`*)
Sな臣も好きです(∩∀`*)
Sな中にある優しさがいいなぁ、と★

続き、楽しみです^^
 
 
 ≫コメントありがとうございます♪
 恋愛関係でないふたりですが、ハルの方は垣間見える臣の優しさに少し絆されてるようです……ほとんど意地悪だけど時々優しいってところがミソ。この手管で「臣、カッコいい」と本編の連載中コメントを頂きました……騙されちゃダメだ~。
 続き、頑張りますので宜しくお願いしますm(_ _)m

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